花に止まるアキアカネ
アキアカネ ♀(未成熟) 6月下旬頃から羽化して日が浅いアキアカネを、池や田んぼの周辺で目撃していたけれど、未成熟のアキアカネは、秋に見られる成熟したアキアカネよりも人懐っこくなく、近寄ると逃げられてしまう事が多い。でも、この時は寄っても寄っても樹上に行かず小移動するだけだったので、滅多に花に止まらないトンボを止まらせるチャンスだと思い、追い立ててあやつってみた。すると... アキアカネ...
View Article雨のフィールドで
日曜日は観察会の講師だったので下見をしに、雨の野鳥公園に訪れて虫探しを楽しんだ。 ニイニイゼミ ♂ 例年6月下旬ごろから発生し、高周波の音が聞こえ始めると、セミシーズンの到来を知らせてくれる役割的存在。東京では今がちょうど最盛期。他のセミよりも樹皮に擬態した体色が優れていて、この複雑な模様にはいつも見惚れてしまう素晴らしさを持つ。指でつついたら鳴いて逃げたのでオスと判明。 ヤブキリ ♂...
View Articleひかめく翅
海の日は、娘のお友達のリクエストにお応えして、クワガタ採りの案内に向かった。 現地で待ち合わせをしていたので、早めに出発して途中にある用水路に寄り道。その理由は... ミヤマアカネ ♂(羽化) 畔道に足を踏み入れた途端、羽化したばかりの個体が次々にヒラヒラ飛んで行く中、 まだ飛べないステージの個体が残っていないか、慎重に探すと、発見に成功。 ミヤマアカネ ♂(羽化)...
View Article夏にまで及ぶ
ミヤマクワガタを採る責任重大な任務を達成し、ほっとひと息ついて、 昆虫大好き少年ご家族と別れた後、水辺に向かいトンボの姿を探した。すると... ホソミオツネントンボ ♂(羽化後) 羽化のピークタイムは過ぎていたけれど、まだ羽化殻から離れずに残っていてくれた。 羽化個体の直ぐ横では前世代の個体(昨年の夏に羽化して冬を越えた成熟成虫)の活動が、 春から継続中と言った面白い場面が見られた。...
View Article銀一
水辺でトンボを撮影していると、特徴的な飛翔スタイルで飛び回るチョウがいたのでカメラを向けた。 ギンイチモンジセセリ(夏型) 吸水に来たようで渦巻状の口吻と腹先部から水分を出した面白い場面が撮れた。幼虫の食草はススキなどのイネ科。このギンイチモンジセセリが観察できる場所は意外と局所。草刈りがされていない明るく開けたイネ科の群生地帯をより好み、そうした環境からあまり離れず移動性が低い様子に感じられる。...
View Article366日の美しい昆虫
3月下旬に編集部の方からお話しをいただき、ようやく完成いたしました。世界の昆虫を1日1種 紹介していくビジュアル図鑑です。なぜ365日ではなく366日なのか?それは365日では足りないくらい、昆虫が大好きと言う意味で366日になったとか......
View Articleいつもの定位置で
三脚の足を伸ばして蜘蛛の巣を払いながら林道を歩くと、ヒグラシが音を発して飛び去って行く。 そんな真夏の光景を感じながら東京でエゾトンボを記録している湿地に入ってみた。 Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED...
View Article夏夜の公園で
この日は夜明け前からフィールドに出ていたので、帰宅した時にはすっかり疲れてウトウトしていると、もう時間だよ!セミの羽化行かないの?と娘が起こしに来た。そう言えば娘達とセミの羽化観察に行く約束をしていたのをすっかり忘れていた。自然は待ってはくれないって何時も言ってるでしょう!と急かされてしまったからには行くべし。急いで準備を済ませて娘達と近くの公園に訪れた。...
View Article新たな展開
以前にリュウキュウツヤハナムグリで埋め尽くされていた コナラの樹液場はもう樹液が出ていない様子にあり、もぬけの殻。 Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D 樹液場をチェックしていて面白いのは短期間で転々と場所が変わる事。 シラカシの樹液場 Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED クヌギの樹液場 Nikon...
View Article夏本番を知らせるセミ
クマゼミ ♂ Nikon D800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED 今シーズンは早い梅雨明けが影響して例年よりも発生がやや遅れた様子に感じられたけれど、 いやいや、そんな事は無いと言わんばかりに、夏本番の絶好調で大大大合唱中のセミ達。 クマゼミ ♂ Nikon D800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED...
View Articleそっと慎重に
6月下旬頃からこの時期にかけて、早朝から水辺に入ってトンボの羽化を探していると、夜間に羽化を済ませて、いつでも飛べる状態にあるのがアカトンボの仲間。前回、全てに飛ばれてしまったので、いつもより早めに到着して羽化後のリスアカネにカメラを向けた。 リスアカネ ♂(羽化後) Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D リスアカネ ♀(羽化後) Nikon...
View Articleサクラの根元に要注意
カシノナガキクイムシによるナラ枯れの被害が都内全域に拡大して深刻な事態に及んでいる最中、それ以前にサクラなどのバラ科を食樹として樹木を枯らしてしまう侵入外来種のカミキリムシが問題になっていたのを耳にしていたところ、今年は近所のサクラに多いですと、あきる野市在住のNさんから連絡をいただいたので、チェックに向かった。すると... ソメイヨシノに見られたクビアカツヤカミキリのフラス Nikon...
View Article虫の会 真夏編
曇り空により少し暑さが柔らいだこの日は恒例の虫の会。今回、目標の昆虫はカブトムシとクマゼミ。 Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED 前日の下見では残念ながらカブトムシの姿はなく、猛暑でダメかと思っていたところ、 当時、開始早々に樹液場をチェックすると、幸運にもカブトムシのメスが出てくれていた。 Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm...
View Article逆光がいい
お盆休みにより上京したK君を誘って、早朝からトンボフィールドに向かった。 まだ継続中にあるホソミオツネントンボとオツネントンボの羽化を狙って生息する水辺に入ってみた。 ホソミオツネントンボの羽化を撮影するK君...
View Article池の縁に
午後から訪れたのは樹木に囲まれ薄暗いコンクリート製の池。コンクリート製とは言っても、経年変化により縁にはびっしりと苔が生えている状態で、池の中は水に浸かった落ち葉の堆積が目立つ。こうした環境池を好むのはヤブヤンマ。 ヤブヤンマ ♀(産卵) Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D+LEDライト...
View Article恒例のセミ捕り
この日は娘のリクエストでクマゼミ限定のセミ捕りに向かった。 Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED ここは樹間が広く確保されている事が、クマゼミの生息条件としてマッチしているのか、多産地になっていて、子供でも捕れる高さに静止する姿が見られる絶好のエリア。ただ、その分、クマゼミ狙いのライバルも多い。 ミンミンゼミ ♂ Nikon D800E+AF-S...
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