もどかしい

この日曜日はトンボシーズンの開幕を願い、
久しぶりにトンボ仲間の横倉君をゲストに迎えて多摩西部の水域に向かった。
まずはホンサナエの羽化に期待して、午前、午後ともに河川護岸をチェックしたが上陸するヤゴはなく空振り。
気温が上昇したところでオツネントンボの生息地に移動したが、こちらも残念ながら水辺に出ている個体は無く前回と同じくブッシュで日光浴をする個体の撮影を楽しんだ。

オツネントンボ ♂

D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
なるべく背景抜けの良い場所に静止したタイミングを狙って撮影にトライしてはいるものの、ゴチャゴチャとした枯れたブッシュの中を好んで静止する習性を持つので、
たかが静止とは言え、思い通りにはいかないところがオツネントンボ撮影の楽しさ。

オツネントンボ ♀

D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
卵をたっぷりと蓄えていそうな太く発達した腹部が印象的であった個体。
腹先部まで枯れた植物の茎にピタリと沿わすように静止すスタイルがオツネントンボらしく、またそれがより環境色に溶け込み外敵の目をあざむいているようにも見える。

オツネントンボを撮影する横倉君

D810+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
久しぶりに東京のトンボと出会えて嬉しい様子にあり、敏感なオツネントンボにジワジワと慎重につめ近寄りピントを追いつめながらシャッターを切っていた横倉君。
撮影しながらオツネントンボの体色や静止の仕方、静止場所の好みなどの特長や習性についてのトンボ談話を弾ませながら楽しい時を過ごした。

さて、明日、明後日の週末は天気が悪そうにあるが、
東京都のトンボシーズンの開幕に期待してフィールドに出たい。

撮影日：4月2日
撮影地：東京都多摩西部