トンボシーズン開幕まであと少し

山間部を後にしてコンビニで休憩をとり、
午後からはオツネントンボが潜む場所に向かった。
この日は気温が上昇した事でオツネントンボが生殖活動に入ってるのではと思い、
先行して娘たちと水辺を観察したものの残念ながら全く気配が無かった。
まだブッシュ付近にくすぶっているのかと、前回、発見した場所を丁寧に探索。
すると...
オツネントンボ ♀ (Sympecma paedisca)

スポットの陽だまりで発見したが凄く敏感な個体ばかりで撮れたのはこのメスのみ。
娘たちには安全地帯で遊んでいてもらい、
逃げた個体の行方を追ってノイバラを避けながら更に深く分け入ってみた。
するとそこには別種の姿が...

ホソミオツネントンボ ♂ (Indolestes peregrinus)

薄っすら青みがかり成熟に近づいているところを見ると
水辺での活動が見られのもあと少しといった様子。
ここは東京都で唯一オツネントンボとホソミオツネントンボが共生しており、
もう一種の越冬種であるホソミイトトンボも参入の可能性があるので、
この先も目が離せない楽しみな場所でもある。
この冬場に何度か訪れ越冬個体の発見に努めたもののカスリもしなかったが、
今回、発見した場所が越冬場所のような気もするのでそれはまた冬場の楽しみとし、
次回の訪問時には両種の生殖活動に期待しつつ、
そろそろ東京のトンボシーズン開幕といきたいところである。

全てD810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影日：3月20日
撮影地：東京都多摩西部