陽が西に傾くころ

太陽が西に傾きススキの穂が黄金色に輝く頃になるとやってくるのがカトリヤンマ。

D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

カトリヤンマ ♂（Gynacantha japonica）Male

D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
この日は２頭のオスが飛来してメスが産卵に来そうな場所を行ったり来たりと飛翔。
ホバリングする事なく付近に静止してメスを待つと言った様子を娘と観察。
よく見るとこのオスの腹部が曲がっている事がわかる。
羽化の時か、それとも外敵から受けたダメージなのか定かでは無いが、
本能を失わずに活動する生命力の強さを感じつつ娘とそんな会話をしながら観察。

カトリヤンマ ♂（Gynacantha japonica）Male

D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
前回の訪問時に撮影。

せっかくだから産卵するカトリヤンマのメスも観察してから帰ろうとメス待ち。

カトリヤンマ ♀（Gynacantha japonica）Female

D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
すっかり田んぼに陽射しが届かなくなってしまいそろそろ諦めて帰ろうかと思った時、
ようやくメスが飛来して産卵する姿を見せてくれた。

ニホンアマガエルを捕まえた娘

D810+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
近所のフィールドでは観察する事が出来ないトンボやニホンアマガエルなど、
今回は娘にとって初めて見る種類の生きものたちと出会えた。
トンボの種類によって生殖活動の時間帯が違う事や、
近所のフィールドとの環境の違いも知ってもらえたかと思う。

田んぼに産卵されたナツアカネとカトリヤンマの卵は、
卵越冬し来年の水入れ後に孵化、ヤゴとなり夏には羽化、成虫へと姿を変える。
その頃、再び娘と羽化の観察に訪れたい。

撮影日：11月6日
撮影地：東京都多摩西部