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Channel: 東京昆虫記
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ところ変われば

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この土曜日は下の子が夏風邪を引いてしまい、午前中、病院へ...
熱があるのにもかかわらず元気いっぱいで大事には至らず、一安心。
妻から出動許可をもらい、正午から一般道を走って、今年はまだカトリヤンマの発生が未確認であった場所へとまっしぐら。
前回、訪れた時には羽化殻もなく、今年は出ないのかと不安に思っていたところ。
しかし、今回は嬉しくも5頭の羽化殻を発見。確認がとれて何より。
念のため成虫も確認できればと思い、カトリヤンマが潜む藪中に入り込んだ。
すると...

カトリヤンマ ♂(未成熟)

D700+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
光が差し込み複眼の一部が美しいシルバーの輝きを放っていた。
残念なのは複眼に見られる凹みキズ。
無事でいてくれる事を願いたい。

次に訪れたのは、ふらっと寄ってみた都下の公園。
猛暑の中、汗ダク散策してみると、谷戸地形に隣接する薄暗い林道を発見。
いかにも黄昏ヤンマの静止が見られそうな雰囲気。
ゆっくりと歩きながら林の方向に目を向けて探査すると...

カトリヤンマ ♂(成熟)

D700+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED+三脚使用
発生場所が水田ではないのか、こちらでは早くも成熟のステージ。
それに驚きながら、ISO感度を上げてカメラを手持ちで撮影するも、満足いかず。。。
猛暑の中、クルマに三脚を取りに行くのが面倒とは思いながらも、D800E+105mmマイクロと、
被写体に手の届くワーキングディスタンスでも、全く逃げる様子が無かったので、綺麗に撮影してあげたいという思いが強く、
一旦、この場を離れてクルマに三脚を取りに行き、カメラを三脚に固定して、レリーズケーブルを装着、
シャッターぶれを極力抑えるため撮影モードダイヤルをミラーUPにセット、低感度に設定して、自然光のスローシャッター撮影を存分に楽しませてくれた。

両個体の成熟度合を見て、さほど離れていない都下内でも、発生の時期にばらつきがあることが今回の観察で得られた。

羽化のステージから、未成熟、成熟、晩秋にはホバリングや産卵など、長期にわたり美しい姿と生態を楽しめるのもカトリヤンマならではの醍醐味。

この先も楽しみでならない。


撮影日:7月25日

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