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Channel: 東京昆虫記
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いつも通り

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この土曜日はいつもより少し遅めに家を出て、たまにはトンボ以外の昆虫にも目を向けようと思い、林道横に細流を持つ出会う人も無いマイナーな谷地へと訪れた。

D700+Cosina Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
ここは春先にルリタテハ、コツバメ、テングチョウなどが多く観られる場所。
今の時期ならサカハチチョウあたりが出ているのではないかと思い期待しながら散策開始。
しかし、その期待にも虚しくサカハチチョウどころか多摩西部ではこの時期に多いウスバシロチョウの姿さえもなく入る場所を間違えてしまったかと、ヤル気を喪った。

仕方なくメジャーな場所へ移動しようかと思い林道を戻っていると、速いスピードで少し開けた空間を往来するトンボの姿が目に入った。
最初はムカシトンボかと思ったがそれよりもシルエットが大きい。
何度も往来する個体の観察を繰り返しおこなっていると、先日に羽化の撮影を済ませたコヤマトンボである事が判明。
しばらく撮影にトライしてみたものの、暗い速いでカメラにおさめられなかったが、嬉しくも未成熟期の活動場所を発見する事ができた。

林道脇を流れる細流に目を向けるとアサヒナカワトンボの姿が多く観られ、時間的にそろそろ交尾産卵の時。

アサヒナカワトンボ ♂(橙色翅型)

D300S+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
移動時間でロスをとられるのならばとヤル気スイッチON。すっかりいつも通りのトンボモードに。
所々にオスの縄張りがみられていたがその中でもオスの一番濃いスポットに座り込み、オス達と一緒にメスが現れるのを待つ。

すると、オス達の目を盗むようにスッと流れに現れ、細流に浸かる小枝に静止、産卵を始めた。

アサヒナカワトンボ ♀(産卵)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

産卵中のメスに交尾を仕掛けるオス

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

アサヒナカワトンボ(交尾)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700

一連の生態観察をおこなっている中、アオハダトンボやミヤマカワトンボのように派手な求愛アピールは無いものの、面白い習性をいくつか見つけたので、それらのシーンはまた来年に狙うとしたい。


撮影日:5月17日

撮影地:東京都多摩西部

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